トム・クルーズが歌い踊る。見たことがないトムに目を見張り、喝采してしまう映画が「ロック・オブ・エイジズ」。09年にブロードウェイで開幕し、現在もロングラン中のヒット舞台の映画化だ。トムが演じるのは伝説的なロックスター。明日のスターを夢見る主人公の若きカップルを演じるのはジュリアン・ハフとディエゴ・ボネータ。「シカゴ」でオスカー受賞のキャサリン・ゼータ・ジョーンズやアレック・ボールドウィン、ポール・ジアマティー、さらに大物R&Bシンガー、メーリー・J・ブライジらが脇を固め、「ヘアスプレー」のアダム・シャンクマン監督が軽やかに綴るハッピー・ミュージカルだ。次々と繰り出されるロックの名曲がまた楽しい。
きらびやかなサクセス・ストーリーに彩られた1980年代のハリウッド・サンセット大通り。アメリカン・ドリームを求めて世界中の人々が集まる街。とびきりのリッチ&フェイマスと、サクセスを夢見て故郷を出てきた無名の若者とが交錯する時代。そこに、一人のカリスマ・ロックスターがいた。ロックバンド「アーセナル」のヴォーカル、ステイシー(クルーズ)である。一世を風靡したステイシーだが、バンドの解散と独立を打ち出してからは、人気も下降気味だ。
「アーセナル」のラスト・ステージの場に選ばれたのは、街の一隅にある人気ライブハイス「バーボンルーム」。「アーセナル」のスタート地点だったということで、内情は破産目前のこの店のオーナー、デニス(ボールドウィン)と共同経営者のロニー(ラッセル・ブランド)が、ステイシーのやり手マネジャー、ポール(ジアマティー)と話をつけたのだ。毎夜ロック・ファンでにぎわう「バーボンルーム」のウエイターやウエイトレスたちは密かに歌手デビューを夢見る者ばかり。ウエイターのドリュー(ボネータ)もその一人である。そしてまた今、カンザスから出て来た女の子シェリー(ジュリアン)が新たにウエイトレスとして働き始めたところだ。
スタッフ・キャスト
[監督]アダム・シャンクマン
[出演]ディエゴ・ボネータ、ジュリン・ハフ
上映時間:2時間3分
配給:2012年アメリカ映画/ワーナー映画配給
公開日:9月21日公開
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