ナチスによるホロコーストの下、ポーランドの地下水道で実際にあったドラマを「太陽と月に背いて」のアグニェシュカ・ホランド監督が映画化し、第八四回アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。出演はロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、ベンノ・フユルマン、アグニェシュカ・グロホウスカ、マリア・シュラーダほか。
1943年、ポーランドの町で下水修理工をしている中年男ソハ(ヴィエツキーヴィッチ)は、妻子を養うため泥棒に手を染めていた。ある日、盗品を隠すため地下水道に降りていくと、そこにはムンデク(フユルマン)らホロコーストから逃げるユダヤ人の一団が。ドイツ軍に売り渡して報奨金を得ようと考えたソハだが、ユダヤ人たちが多額の口止め料を差し出したのを見て気が変わる。彼らを地下水道に匿い報酬をせしめるのだ。
迷路のように入り組んだ地下水道も、ソハにとっては庭も同然。ユダヤ人たちを隠れ場所に匿い、食料を調達するソハ。だがナチスに見つかれば、ソハも家族も処刑は免れない。さすがのソハも神経をすり減らし、彼らの持ち金が尽きたのを潮時に縁を切ろうとする。しかし、暗闇の中で立ち尽くす彼らを見たソハは、自分でも信じられない行動に出るのだった。
スタッフ・キャスト
[監督]アグニェシュカ・ホランド
[出演]ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、ベンノ・フユルマン
上映時間:2時間23分
配給:2011年独=ポーランド映画/アルバトロス・フィルム=クロックワークス配給
公開日:9月22日公開
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