グリム童話で有名な『白雪姫』の物語に新たな命を吹き込んだファンタジー・アドベンチャー。ピュアな白雪姫と悪の女王の対決をユーモラスに、色彩豊かに描く。独特のビジュアル・センスで極彩色の童話世界を作り上げたのは「インモータルズ 神々の戦い」のターセム・シン監督。衣装を担当したのは、これが遺作となった石岡瑛子。
　暴君として国を支配するワガママ女王に「幸せの教室」のジュリア・ロバーツ。剣を取って戦う現代的な白雪姫を「ミッシングID」のリリー・コリンズが演じる。そのほか「J・エドガー」のアーミー・ハマー、「プロデューサーズ」のネーザン・レーン、「トロイ」のショーン・ビーンらの出演。

私はおとぎの国の白雪姫（リリー）。両親を亡くしてからは継母の女王に育てられた。でも継母は私を見るといつも『むかつく』って言うの。だから18歳になるまで、私はずっとお城の中に閉じ込められてきた。18歳の誕生日、思い切って外の世界に出てみたらビックリしたわ。あんなに幸せそうだった村がすっかりさびれて、村人たちは貧しさに泣いていたの。これってあのゼイタクな女王のせいじゃない。なんとかしなくちゃ！

私はおとぎの国の女王（ジュリア）。義娘を見てるとなんだかムカムカするの。だって白雪姫って名前がおおげさじゃない？そりゃあずっと城にひきこもっていれば肌も白くなるわよ。世界でいちばん美しいのはこの私。事実を告げる魔法の鏡もそう言っているわ。私の宝石代やエステ代のせいで国の金庫がからっぽになったらしいけど、問題ないわ。ちょうど隣国からリッチな王子（ハマー）がやってきたから、私の魅力でモノにしてやるわ。