フランスの女優にして監督であるヴァレリー・ドンゼッリが自らの実体験を、やはり実際のカップルだった男優ジェレミー・エルカイムと共演して、難病を抱える二人の実子ガブリエル・エルカイムも登場し映画化した監督第二作。
出会った瞬間に恋に落ちたロメオ(ジェレミー・エルカイム)とジュリエット(ヴァレリー)のカップルに息子アダムが誕生するが、彼は精密検査の結果脳腫瘍と診断された。緊急手術は成功するものの、腫瘍は悪性で『化学療法で五歳までは生きられる』と医師に宣告された二人は、家族には手術の成功だけを告げ、息子の病と徹底的に闘うことを決意する。
がんセンターに入院し、やがてアダムの病がラブドイド腫瘍という回復率10%の非常にまれな難病だと判明。それからは強い化学療法、骨髄移植などを施し、無菌室に入るアダムの元へ毎日通い続ける二人。治療費のためにアパートも売り払い、仕事を辞め、友だちとも会わず、孤立していく二人は、時に精神が荒んでしまうこともあった。
様々な困難を乗り越え、手術から五年が過ぎた。八歳になったアダム(ガブリエル・エルカイム)は症状の軽快が見られるが、ロメオとジュリエットにはさらに別の環境の変化が訪れていた。
スタッフ・キャスト
[監督]ヴァレリー・ドンゼッリ
[出演]ヴァレリー・ドンゼッリ、ジェレミー・エルカイム
上映時間:1時間40分
配給:2011年フランス映画/アップリンク配給
公開日:9月15日公開
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