「ヒューゴの不思議な発明」のサシャ・バロン・コーエン主演(兼共同脚本・共同製作)の独裁者を皮肉ったコメディーで、これまでもコーエンと組んできたラリー・チャールズが監督にあたっている。共演は「ロスト・イン・トランスレーション」のアナ・ファリス、「ヒューゴの不思議な発明」でもコーエンと組んだベン・キングズリーら。
北アフリカの独裁国家ワディヤはアラジーン将軍(コーエン)のもと国際社会をナメ切った態度を貫いている。今日も将軍はハリウッド・セレブを夜のお相手に好き放題。だが、核開発を懸念する国連はニューヨークのサミットで釈明しなければ実力行使に出ると通告。アラジーンは初めてニューヨークへ行くことになった。
だがその裏では側近のタミール(キングズリー)による陰謀が進行していた。タミールはオイル・メジャーと手を組み、ワディヤの石油を輸出して大儲けを企んでいるのだ。ニューヨークに着いたアラジーンは拉致され、トレードマークの髭を剃り落とされて誰にもアラジーン将軍だと認めてもらえなくなってしまう。国連には影武者が出席し、タミールの指示通りワディヤの民主化を宣言した。
そんなアラジーンを政治難民と勘違いして救ったのは超博愛主義の活動家で自然食品スーパーのオーナー、ゾーイ(アナ)。アラジーンは迷い込んだワディヤ難民地区で処刑させたはずの核開発の責任者ナダル(ジェースン・マンツォーカス)と出会い、復職を条件に民主化阻止に協力させることにする。だが意外な展開が待っていた。アラジーンとゾーイが恋に落ちてしまったのだ。
民主化のための新憲法にアラジーンがサインする日、ナダルの手引きで影武者と入れ替わったアラジーンは意外な大演説を始める。
スタッフ・キャスト
[監督]ラリー・チャールズ
[出演]サシャ・バロン・コーエン、アナ・ファリス
上映時間:1時間23分
配給:2012年アメリカ映画/パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給
公開日:9月7日公開
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