「いまを生きる」のピーター・ウィアー監督(兼共同脚本、共同製作)が描く、戦時下のシベリアからインドに渡る壮絶な実録脱出記(スラヴォミール・ラウィッツ著)の映画化。出演は「ワン・デイ」のジム・スタージス、エド・ハリス、コリン・ファレル、シアーシャ・ローナンら。
第二次大戦下の1940年。ポーランド人兵士ヤヌシュ(スタージス)はシベリアの強制労働収容所に送り込まれた。拷問された妻が偽の告発をしたのだ。想像を絶する悪環境の中、ヤヌシュは脱出ルートの話を聞く。ここから南へ500キロの地点にあるバイカル湖に沿って南下するとモンゴル国境に着くという。彼は米国人技術者のスミス(ハリス)、ナイフを所持する一見危険なロシア人ヴァルカ(ファレル)ら総勢7人で吹雪の中、脱出を決行する。
歩き続けようやく湖へ着いた一行の前にイリーナ(シアーシャ)という少女が現われる。か弱い彼女をヤヌシュは放っておけず、反対の声もあったが、仲間に加えることに。しかし彼女の存在は一行の結束を固いものにしていく。シベリアの森を越え、モンゴルにたどり着くがそこも共産圏の勢力が及んでおり、灼熱のゴビ砂漠を抜けることに。だがその先にチベット、さらにヒマラヤ山脈が待ち受ける。飢餓、極寒、炎暑、様々な苦難の中、ある者はついに力尽き、精神の限界を超えた果てに一行を待っていたものとは……
スタッフ・キャスト
[監督]ピーター・ウィアー
[出演]ジム・スタージス、エド・ハリス
上映時間:2時間14分
配給:2010年米=UAE=ポーランド映画/ショウゲート配給
公開日:9月8日公開
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