パリ・オペラ座の振付師とエトワールだった夫婦の60年間のバレエ人生を追ったドキュメンタリーで、多くのバレエ・ドキュメンタリーを撮ってきたマレーネ・イヨネスコ監督作。デジタル上映。
パリ・オペラ座の振付師だったピエール・ラコットとバレリーナのギレーヌ・テスマーは1968年に結婚した。当時すでにラコットは自身のバレエ団を立ち上げ、70年代からはロマンチック・バレエの復活上演に全力を注ぐことになる。71年の“ラ・シルフィード”に始まり、“コッペリア”“パピヨン”“ドナウの娘”などを精力的に上演した。ギレーヌも“ラ・シルフィード”出演後、72年にパリ・オペラ座に迎えられ、以後85年までエトワールとして活躍した。
映画はこの二人の活動を追うと共に、有名なダンサーたちの名演、著名な振付師たちの作品も紹介していく。ルドルフ・ヌレーエフをはじめ、現在のパリ・オペラ座のエトワールであるマチュー・ガニオ、ギレーヌの後任だったローラン・イレールらの踊り、振付師ではミハイル・フォーキン、ジョージ・バランシンらの見事な振付けが紹介されている。
ラコットは現在も振付師として第一線で活躍、ギレーヌは現役引退後はオペラ座バレエ団で後進の指導にあたっている。
スタッフ・キャスト
[監督]マレーネ・イヨネスコ
上映時間:1時間39分
配給:2011年フランス映画/アルシネテラン配給
公開日:9月8日公開
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