1974年から20年間に渡り、ヨーロッパ、中東を中心に14件のテロに関わったとされる伝説のテロリスト、イリッチ・ラミレス・サンチェス=通称カルロスの半生を三部構成で描く大作ドラマ。「夏時間の庭」のオリヴィエ・アサイヤスが監督を務め、カルロス役には「チェ 28歳の革命」のエドガー・ラミレス。他にアレクサンダー・シェアー、ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン、アフマド・カーブル、クリストフ・バッハらが共演。
1973年、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)のリーダー、ワディ・ハダド(カーブル)と面会したカルロス(ラミレス)。武装闘争による世界革命に貢献したいと語る彼は、ハダドの右腕アンドレの補佐役となり、ロンドンでの連続テロ、日本赤軍によるフランス大使館人質監禁事件などの事件に携わっていく。
1975年には、世界を震撼させたウィーンOPEC本部での人質監禁事件の陣頭指揮を務めたカルロス。だが、逃走過程でのトラブルの責任を問われ、ハダドにPFLPからの除名を言い渡される。
西ドイツのテロ組織“革命細胞(RZ)”の同志ヴァインリヒ(シェアー)、コップ(ノラ)らと共に新組織を結成したカルロス。だが、冷戦終結により世界革命はもはや過去のものとなっていた。
スタッフ・キャスト
[監督]オリヴィエ・アサイヤス
[出演]エドガー・ラミレス、アレクサンダー・シェアー
上映時間:5時間32分
配給:2010年仏=独映画/マーメイドフィルム配給
公開日:9月1日公開
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