墜落事故で氷点下20度の極寒の地に放り出された七人の男たち。決死の生還を試みる彼らに、獰猛な人食いオオカミの群れが襲いかかる。「スモーキン・エース」のジョー・カーナハン監督（兼製作・脚本）による壮絶なサバイバル・サスペンスで、共同製作をリドリー・スコットが担当。出演は「96時間」のリーアム・ニースン、ダーモット・マルロニー、ダラス・ロバーツほか。
雪と氷に閉ざされた極寒の地にある石油採掘現場。ここで働くのは、人に知られたくない過去や素性を持つ者たち。雪原に棲息する、飢えた凶暴な野生動物から作業員たちを守るために雇われたスナイパー、オットウェイ（ニースン）もまた、人生に絶望し心を閉ざしてしまった男。彼の脳裏に浮かぶのは、もう取り戻すことのできない妻との愛の記憶ばかり。
　二週間だけ与えられる休暇で家族のもとへ帰る作業員たちと共に、飛行機へ乗り込んだオットウェイ。だが、嵐に巻き込まれ飛行機が墜落。機体はバラバラになり大勢が命を落としたが、オットウェイを含む七人だけが奇跡的に助かった。彼らが墜落したのは、見渡す限り雪に覆われた氷点下二〇度の大雪原。大破した機内で火を焚き、寒さをしのぐ七人。だが、彼らに迫る危険は寒さばかりではなかった。この一帯は、灰色の人食いオオカミたちの縄張りだったのだ。その夜、仲間の一人が早くもその犠牲になる。奴らにとって武器を持たない人間などただの餌にすぎないのだ。