かつてナチスの強制収容所から逃亡を図った一人のユダヤ人女性が、三〇数年後に体験した奇跡のような出来事を映画化した実話ドラマ。出演はダグマー・マンツェル、マテウス・ダミエッキ、スザンヌ・ロタール、デーヴィッド・ラッシュほか。監督はアンナ・ジャスティス。
1976年、ニューヨークで夫と娘に囲まれ幸せな日々を送るハンナ(ダグマー)は、ある店先で突然忘れられない声を耳にする。店のテレビに映っていたのは戦争中に死んだはずのトマシュだった。
1944年、アウシュビッツ強制収容所で出会い恋に落ちた若きハンナ(アリス・ドワイヤー)とトマシュ(ダミエッキ)。ポーランド人のトマシュはある程度の自由が許されており、それを利用して彼はハンナを連れて収容所を脱走、わが家へと向かう。トマシュの母親(スザンヌ)は息子が連れてきたハンナがユダヤ人と知り、嫌悪感を露わにする。休む間もなくレジスタンス活動のためワルシャワへ旅立ったトマシュ。だが数か月たっても彼は帰還せず、戦死したらしいという噂に胸を押し潰されそうになりながら、ハンナはひとりポーランドを離れる。
そして三二年後、ハンナは今まで目を逸らし続けてきた過去と向き合うため、トマシュに会いにいくことを決意する。
スタッフ・キャスト
[監督]アンナ・ジャスティス
[出演]ダグマー・マンツェル、マテウス・ダミエッキ
上映時間:1時間51分
配給:2011年ドイツ映画/クレストインターナショナル配給
公開日:8月4日公開
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