「愛の残像」のフィリップ・ガレル監督が、亡くなった友人の画家フレデリック・パルドをモデルに作り上げた、師と仰ぐジャン・リュック・ゴダール監督の「軽蔑」への“返歌”ともいえる愛の物語。監督の息子ルイ・ガレルと父モーリス・ガレル(これが遺作)が共演。
俳優志望のポール(ジェローム・ロバール)は友人の紹介で、奔放な画家のフレデリック(ルイ・ガレル)と知り合う。彼には女優をしている美しい妻アンジェル(モニカ・ベルッチ)がいた。ポールはフレデリックに誘われ、恋人のエリザベート(セリーヌ・サレット)と共に夫妻の住むローマを訪れる。
夏の日差しの下、ローマの休日を満喫する四人だが、フレデリック夫妻は愛し合っていた以前と違って、このところ関係がうまくいっていない様子だ。エリザベートもポールがアンジェルの美貌を気にしていることに不安を覚えていく。そしてフレデリックも妻を見るポールの視線が気になりだす。そこへポールの業界の知人であるロランが来訪する。やがてアンジェルは、このロランと逢瀬を重ねるようになり、この情事を隠していられなくなった彼女は、すべてをフレデリックに打ち明けることにする。
スタッフ・キャスト
[監督]フィリップ・ガレル
[出演]モニカ・ベルッチ、ルイ・ガレル
上映時間:1時間35分
配給:2011年仏=伊=スイス映画/ビターズ・エンド=コムストック・グループ配給
公開日:7月21日公開
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