アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた学園ドラマで、出演もしているエヴリン・ド・ラ・シュヌリエールの原作戯曲をフィリップ・ファラルドーが脚色・監督。主演はアルジェリア出身のフェラグ。生徒役でソフィー・ネリッセ、エミリアン・ネロンらが共演している。
冬のモントリオールの小学校。女性教師が教室で自殺した。学校側は生徒たちの心のケアと代りの教師の手配に追われる。そこに、新聞でこの件を知ったというラザール(フェラグ)がやってくる。故郷のアルジェリアで教師をしていたので、代役を任せて欲しいという。選択の余地なく校長は彼を受け入れることになった。
彼の教え方は洗練されてはいなかった。バルザックを口述筆記させたり、古い文法用語を使ったり。でも子どもたちは次第に彼になじんでいく。中でもアリス(ソフィー)は先生の死に真摯に向き合い、誰より積極的にラザールを受け入れ、先生の死を気にしていないフリをするシモン(ネロン)に苛立っていた。
実はラザールにも心の傷があった。故国でテロのため家族を失っていたのだ。本当は教師でもなく、政治難民の申請中なのだ。そしてその身分が明らかになってしまう日がやってくる。
スタッフ・キャスト
[監督]フィリップ・ファラルドー
[出演]フェラグ、ソフィー・ネリッセ
上映時間:1時間35分
配給:2011年カナダ映画/ザジフィルムズ=アルバトロス・フィルム配給
公開日:7月14日公開
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