高層ホテル二一階の窓の外で飛び降り自殺を図る謎の男。彼が仕組んだ驚愕の計画とは？　落ちたら即死の崖っぷちで、男が命がけの駆け引きを繰り広げるアクション・サスペンス。出演は「アバター」のサム･ワーシントン、「スリーデイズ」のエリザベス・バンクス、「リトル･ダンサー」のジェーミー・ベル、「トゥルーマン・ショー」のエド・ハリスら。監督はドキュメンタリー畑出身の新鋭アスガー・レス。
ニューヨーク、マディソン街にある由緒あるルーズベルト・ホテル。その二一階の窓の外に、突然一人の男（ワーシントン）が現われた。地上六〇メートル、幅わずか三五センチの壁面の縁。男は自殺志願者とみなされ、ホテル前はたちまち野次馬とマスコミで埋め尽くされた。
現場に到着した刑事（エドワード・バーンズ）が思いとどまるよう説得を始めるが、男は交渉人として女性刑事リディア（エリザベス）を指名する。なぜ自分が指名されたのかわからないままリディアは説得を開始するが、男は目的や要求をなかなか明かそうとしない。
警察の調べで男の身元が判明する。男の本名はニック･キャシディ、元警官だった。しかし二年前、移送中のダイヤモンドを横領した罪で服役し、今は脱獄犯となっていた。ニックは無実を証明するのが目的だと明かすが、リディアは話に何か裏があると感じていた。
ニックが立つホテルの向かいには、ダイヤ王として知られる実業家イングランダー（ハリス）の所有するビルがあった。その屋上にはニックの弟ジョーイ（ベル）とその恋人の姿が。ニックは密かに二人に指示を出し、ある計画を進行させていたのだ。その真の目的とは？　ニックの罪の真相とは？　やがてすべての真実が明らかになる。