昨年のスペイン・アカデミー賞(ゴヤ賞)で作品賞など九部門を制覇したミステリー・ドラマ。この作品が日本での初の劇場公開作となるアグスティ・ビジャロンガ監督が脚本も兼任している。オーディションで選ばれた少年フランセスク・コロメルの主演で、「しあわせの雨傘」のセルジ・ロペス、ノラ・ナヴァスらのベテランが脇を固めている。
スペイン内戦直後のカタルーニャ地方の寒村。十一歳の少年アンドレウ(コロメル)は、政治活動をする父の同志だった男とその息子が深い森の中で瀕死の状態でいるところに出くわした。警察はアンドレウの父ファリオルに嫌疑をかけ、父は身を隠した。母フロレンシア(ノラ)は働いているためアンドレウは祖母の家に預けられる。従姉ヌリアらと共に新しい学校に通うアンドレウ。ヌリアは学校の教師と関係を持っているらしい。
やがて父が見つかって逮捕され、母が町長(ロペス)に嘆願に行くが、逆に彼女に横恋慕していた町長に身体を弄ばれてしまう。父は嘆願も空しく処刑されることになった。大人たちの醜い姿を次々と見せつけられるアンドレウ。彼は父の死後、思いもかけなかった数々の真実を知ることになる。少年たちの噂する怪物の正体は?そして殺人事件の犯人は?
スタッフ・キャスト
[監督]アグスティ・ビジャロンガ
[出演]フランセスク・コロメル、ノラ・ナヴァス
上映時間:1時間53分
配給:2010年スペイン=仏映画/アルシネテラン配給
公開日:6月23日公開
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