スペイン北部ガリシア地方のサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅をめぐる人々の物語。俳優のエミリオ・エステヴェスが監督(兼出演)を務め、彼の実父マーティン・シーンが主演する。
眼科医トム・エイヴリー(シーン)の元に、一人息子ダニエル(エステヴェス)がピレネー山脈で巡礼の旅に出る前に不慮の死を遂げたという突然の報せが届いた。トムはすぐにフランスとスペイン国境の町サン・ジャンに向かうが、そこの警察署でダニエルの遺品が詰まったリュックを受け取ると、いつも疎遠だった彼が何を思って巡礼に出たかったのか知りたくなり、帰国をやめて、息子の遺灰と共に巡礼に出ることを決意する。
途中で知り合った人懐っこいオランダ人ヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)、ヘビースモーカーのカナダ人女性サラ(デボラー・カーラ・アンガー)、アイルランド人旅行ライターのジャック(ジェームズ・ネスビット)を旅のお供に、トムは八〇〇キロの長旅を一歩一歩進んでいく。時にはトラブルに巻き込まれ、時には亡き息子の姿を道端に見かけながら。生き方はまるで違ったけれど、息子と交わした言葉をかみしめ、トムとそれぞれの目的を抱えた仲間たちはやがてサンティアゴ大聖堂へとたどり着く。
スタッフ・キャスト
[監督]エミリオ・エステヴェス
[出演]マーティン・シーン、デボラー・カーラ・アンガー
上映時間:2時間8分
配給:2010年米=スペイン映画/アルバトロス・フィルム配給
公開日:6月2日公開
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