「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のトム・クルーズ&ブラッド・ピット、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンスンなど、これまでにも数多くの人気スターがヴァンパイア役に挑んでいるが、あのジョニー・デップが二〇〇年後の現代に甦ったヴァンパイアを演じるのが「ダーク・シャドウ」。もともとは60年代に人気を呼んだTVシリーズだが、今回監督を務めるのはこれがジョニーと八度目のコラボとなる盟友ティム・バートンだから、美女の生き血をすすって…といった、いかにもホラーな恐怖映画じゃない。
そんな名コンビを支える他のキャストも個性的。バートン映画の常連であり妻でもあるヘレナ・ボナム・カーター、ミステリアスな女を演じさせたらピカ一のエヴァ・グリーンを筆頭に、「ニューイヤーズ・イブ」のミシェール・ファイファー、「モールス」のクロエ・グレース・モレッツ、ジョニー・リー・ミラー、ジャッキー・アール・ヘーリーらが脇を固める。
1752年、まだ少年だったバーナバス・コリンズは両親と共に祖国イギリスを離れアメリカへとやって来た。それから二〇年後、成長したバーナバス(デップ)は、メイン州コリンウッド荘園の領主となっていた。豪華な邸、広大な土地、そして最愛の女性ジョセッテ(ベラ・ヒースコート)を手に入れ、まさに幸福の絶頂にあったバーナバスだが、そこで悔いても悔やみきれない大きな過ちを犯してしまう。もともとプレイボーイだったバーナバスは、彼を愛する魔女アンジェリーク(エヴァ)を手ひどいやり方でフッたのだ。怒りの炎に包まれたアンジェリークは、最も耐え難い苦痛をバーナバスに与えた。恋人ジョセッテを崖の上から突き落として殺害し、さらにバーナバスにヴァンパイアとなる呪いをかけ、身動きができないよう柩に閉じ込め土中に生き埋めにしたのだ。ヴァンパイアとして永遠の命を与えられたバーナバスは、焼けるような苦しみと悲しみに苛まれながら永遠に生き続けなければならなくなる。
ところが二〇〇年の歳月が経ったある日、予期せぬきっかけでバーナバスは呪われた墓から解放されることに。
スタッフ・キャスト
[監督]ティム・バートン
[出演]ジョニー・デップ、エヴァ・グリーン
上映時間:1時間53分
配給:2012年アメリカ映画/ワーナー映画配給
公開日:5月28日公開
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