強制移住させられた施設の子どもたちを待っていたのは過酷な労働や虐待だった……英国最大のスキャンダルといわれる“児童移民”の真実を明らかにした女性の感動の実話を映画化。出演は「戦火の馬」のエミリー・ワトスン、デーヴィッド・ウェナムら。名匠ケン・ローチの息子ジム・ローチの監督デビュー作。
１９８６年、ノッティンガム。ソーシャルワーカーのマーガレット（エミリー）はある女性から信じがたい話を聞かされる。その女性シャーロットは養護施設にいた四歳のとき数百人の子どもとともにオーストラリアに送られ、自分の出生地も親もわからないというのだ。真相を調査したマーガレットは、シャーロットと同じような子どもが数千人にのぼり、そのような“児童移民”がごく最近まで政府によって行なわれていたことを知る。
マーガレットは二つの国を行き来しながら実態の調査を進めるとともに、引き離された家族を再び結びつける活動を開始する。