今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した現代的な家族の問題を扱うイラン映画。監督はアスガー・ファルハディ。出演はレイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ、サレー・バヤトら。
テヘランに住む結婚十四年目のナデル（モアディ）とシミン（レイラ）夫婦だが、シミンは娘テルメーの将来のため国外移住の許可を取ったものの、ナデルの老父がアルツハイマー病になり、父を置いて他所にいけないと二人の意見は対立。シミンはしばらく実家で過ごすことになり、ナデルは家の掃除と父の介護のためにラジエー（サレー）という女性を雇う。
数日後、ナデルと娘が帰宅すると、ラジエーの姿がなく、父はベッドに縛られたまま気を失っていた。戻ってきたラジエーに激昂したナデルは彼女を手荒くアパートの外に追い出す。その晩、ラジエーが入院したことを聞いたナデルは、シミンと病院へ行くと、彼女が流産したことを聞かされる。