本年度のアカデミー賞で、作品・監督・主演男優・助演女優賞など全十部門で候補に挙がり、作品賞など五部門で受賞を果たしたフランス映画。さらにこのCG映像全盛の現代に、白黒映像でサイレント(無声)という手法で描かれたラブストーリーで、20〜30年代のハリウッド業界を舞台にしている。ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョのフランス俳優がメーンを務め、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ペネロピー・アン・ミラーらアメリカ俳優が脇を固める。監督・脚本・編集はミシェル・アザナヴィシウス。
1927年のハリウッドで大人気を誇っていたスター、ジョージ・ヴァレンティン(デュジャルダン)は、共演もする愛犬と共に、大勢の観客から拍手喝采を受けていた。ある日ファンが取り囲む映画館の前で、憧れのジョージにはずみでキスしてしまう若い娘が新聞の一面を飾った。彼女の名はペピー・ミラー(ベレニス)。実はスターを目指す女優の卵だった。オーディションにやってきた彼女はジョージ主演作のエキストラに合格し、二人はスタジオで再会を果たす。愛らしいペピーにジョージは『女優には目立つ特長が必要』と、アイライナーで唇の上にほくろを描いた。これが幸運を呼んだかのように、ペピーはこの時からスターへの階段を順調に登り始める。
二年後。映画界には大きな変革が起きようとしていた。セリフが字幕で出る無声映画に代わって、俳優がセリフを話すトーキー映画が登場したのだ。
スタッフ・キャスト
[監督]ミシェル・アザナヴィシウス
[出演]ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ
上映時間:1時間41分
配給:2011年フランス映画/ギャガ配給
公開日:4月7日公開
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