今からちょうど１００年前の１９１２年。イギリスからニューヨークに向かった豪華客船タイタニック号は、その処女航海の途上、氷山に衝突して沈没した。この史上最大の海難事故を背景に、一組の男女のロマンスを描いた超大作がジェームズ・キャメロン監督の「タイタニック」だ。世界中で大ヒットしたのみならず、アカデミー賞11部門受賞など内容的にも高い評価を受けたこの作品が、製作から15年の時を経て、デジタル３Ｄ映画として帰ってきた！
物語は、沈没現場の調査が進行する現代から、事故の生存者である老婦人が当時を回想するという形式で語られていく。主演はこの映画によって人気の絶頂期を迎えたレオナルド・ディカプリオとケート・ウィンスレット。ビリー・ゼーン、フランシス・フィッシャー、キャシー・ベーツ、バーナード・ヒル、グロリア・スチュアート、ビル・パクストンら実力派が共演している。
1912 年4 月。英国サウサンプトンを出港しニューヨークに向かう豪華客船タイタニック号に乗船する客の中に、没落貴族の令嬢ローズの姿があった。家名のために富豪のキャルとの婚約を受け入れたものの、その心は晴れない。一方、貧しい画家志望の青年ジャックは、賭けに勝って乗船券を入手。希望に満ちて船に向かっていた。
一等のデッキにたたずむローズに目を奪われるジャックだったが、身分の差を仲間に指摘されるばかり。その夜、自由を失うことに耐えきれないローズは衝動的に自殺を図り、偶然居合わせたジャックに救われる。誤解から船員に逮捕されそうになったジャックだったが、彼女を救ったお礼に翌日の晩餐会に招待されることができた。
ぎこちなく会話をかわすローズとジャック。彼女はジャックの絵の才能に目をみはる。ジャックは富豪夫人モリー・ブラウンの助けで盛装して晩餐会に出席。上流階級のうわべだけの会話が終了した後、二人は三等船室のパーティーに参加。激しいリズムに乗って夢のようなひとときを過ごし、二人の心は急速に近づいていく。
前夜のことがキャルに知られ、責められたローズはジャックとの別れを決意。だが彼の真っ直ぐな心に触れ、その裸身をさらして彼に思い出の絵を描いてもらうことに。そしてその夜、ついに二人は結ばれた。だが、その頃、氷山に衝突したタイタニック号では浸水が着実に進み、もはや沈没は避けられない運命になっていたのだ。