巨大な嵐が来るという悪夢におびえ、一心不乱に避難用シェルターを作る男。それは哀れな妄想なのか、それとも？カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリと国際批評家連盟賞を受賞した心理サスペンス。出演は「レボリューショナリー・ロード」のマイケル・シャノン、「ツリー・オブ・ライフ」のジェシカ・チャステーンら。監督はジェフ・ニコルズ。デジタル上映。
田舎町の空に広がる不吉な暗雲。嵐の前触れのようなその空模様は、平凡な男カーティス（シャノン）の人生を一変させようとしていた。
町の工事現場で働くカーティスは美しい妻サマンサ（ジェシカ）と耳の不自由な娘とともに平凡だが幸せな暮しを送っていた。だがその暗雲を見た日を境に、繰り返し似たような悪夢を見るようになる。飼い犬に噛まれる夢、自動車事故に遭う夢、何者かが家に侵入してくる夢。夢に共通しているのは巨大な嵐が起こり、異様な黄色い雨が降ること。そしてその雨が人々を狂わせることだった。