今年のアカデミー賞で、長編ドキュメンタリー賞にノミネートされているヴィム・ヴェンダース監督作品。世界的に有名なドイツの女流舞踏家ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団のダンサーたちが、自らの身体を駆使して展開する舞踏の世界を、空間の広がりも体感できる3D映像で描く。
ヴェンダースとピナが出会ったのは1985年のことで、それ以来、二人はいつかピナのダンスの世界を映画化する企画を持ち続けてきたが、的確に表現できる映像手段がなかなか見つからず、ダンス映画の研究を続けていたヴェンダースは、近年飛躍的に発展する3Dと出会い、これこそがピナのダンス世界を再現できる映像メディアだと確信する。ピナはヴッパタール舞踊団の芸術監督兼振付家として就任した時から、従来のダンス界の伝統や常識をうち捨て、演劇とダンスの垣根を取り払った自由な表現方法を生み出してきた。彼女の舞台を見た者は、『これはただの舞台ではなく、五感を揺さぶり、肉体を刺激し、心を裸にする解放感を味わえる』という。
スタッフ・キャスト
[監督]ヴィム・ヴェンダース
上映時間:1時間44分
配給:2011年独=仏=英映画/ギャガ配給
公開日:2月25日公開
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