先日スティーヴン・スピルバーグ監督の手で映画化もされ、世界中の注目が集まったベルギー生れの人気コミック『タンタンの冒険』シリーズ。世界中で愛読されるこのキャラクターの生みの親であるエルジェが、いかにしてコミックを作り出したのか、という疑問に答えるべくして製作されたドキュメンタリーで、監督はデンマークのアンダース・オステルガルド(「ビルマVJ 消された革命」)。
1971年、あるフランス人学生がエルジェに申し込んだインタビュー。三〇年以上も未公開だったが、オステルガルドがこれを基に、タンタンを描くエルジェの姿や、エルジェをよく知る人々へのインタビュー映像などを収録している。また彼のインスピレーションの源となった中国人チャン・チョンジェンとの感動的な再会を映したニュース映像なども盛りこみ、タンタンが単なる子供向けの漫画ではなく、その中に二〇世紀の世界史を紐解くような年代記の要素もあることを明かしていく。
スタッフ・キャスト
[監督]アンダース・オステルガルド
上映時間:1時間15分
配給:2003年デンマーク=ベルギー=仏=スイス=スウェーデン映画/アップリンク配給
公開日:2月4日公開
「オフィシャルサイト」