実在した犯罪一家をモデルに描いたクライム・ドラマで、オーストラリア・アカデミー賞では作品賞など10部門を受賞した。主演は新人のジェームズ・フレッシュヴィル、それを「ハーモニー」のジャッキー・ウィーヴァー、「英国王のスピーチ」のガイ・ピアースらベテランが支えている。「メタルヘッド」の脚本を書いたデーヴィッド・ミショッドの監督デビュー作。
80年代のメルボルン。母を突然亡くした17歳の少年ジョシュア（フレッシュヴィル）は、祖母ジャニーン（ジャッキー）の家に引き取られた。そこには3人の息子アンドリュー、クレイグ、コディがいてみな仲がよかったが、実は3人とも凶悪犯罪で生計を立てており、ジャニーンもそれを陰で操っている犯罪一家だった。
警察は凶悪犯罪の増加に、有能な刑事ネイサン（ピアース）を指揮官とした強盗特捜班を組織、一家で一番凶暴なアンドリューに的を絞った。警察内部の内通者からそれを知ったジャニーンは、アンドリューを隠れ家に潜ませ、一家の友人の強盗仲間バリーを連絡役にする。