フランスのマックス・オフュールス監督の1955年作を、デジタル・リマスター完全復元版でのリバイバル。初公開時、製作者たちによりカットされた箇所などが甦った。出演はマルティーヌ・キャロル、ピーター・ユスティノフ、アントン・ウォルブルックら。
19世紀半ばのルイジアナ、サーカスの団長（ユスティノフ）が、今から演じる演目はある伯爵夫人の数奇な生涯と転落を語る見世物であると口上を述べる。その夫人、ローラ・モンテス（マルティーヌ）は自らの人生を舞台で再現する。
ローラは大英帝国の大佐であった父を失った母の策略で、老人と政略結婚させられそうになり、父の副官だった中尉と強引に結婚するが、すぐに破局してマドリードで踊り子となり成功。ロシア総督やオスマン帝国のスルタン、作曲家ワーグナーやショパンも登場する数々の伝説的なスキャンダルを巻き起こしていく。