スティーヴン・スピルバーグとピーター・ジャクスンの二大映画監督がガッツリ手を組んだ新プロジェクト。それが世界で人気を博しているエルジェ原作の名作コミック『タンタンの冒険』の3部作構想での映画化だ。子供の頃からこの20世紀を代表するベストセラーコミックが大好きだったジャクスンが製作、「レイダース/失われたアーク」公開時にパリで、『インディ・ジョーンズはまるでタンタンの子孫じゃないか』とフランス人に言われて原作を知ったというスピルバーグが監督。まさにエンターテインメントと呼ぶにふさわしい血沸き肉躍る痛快冒険3D活劇に仕立て上げている。
なお本作はパフォーマンス・キャプチャーを使っているので、俳優は声のみならず演技も担当。「リトル・ダンサー」のジェーミー・ベル、「猿の惑星:創世記」のアンディー・サーキス、「007」シリーズのダニエル・クレーグらそうそうたるメンバーが、タンタンの世界を見事に構築している。
好奇心旺盛な少年記者タンタン(ジェーミー・ベル)と忠犬スノーウィ。いつも彼らは力を合わせて様々な事件を追い、それを記事にしてきた名コンビだ。
ある日、タンタンはノミの市で、海賊レッド・ラッカムに襲撃されて海上で忽然と姿を消したと言われる伝説の軍艦“ユニコーン号”の模型を手に入れる。ところがそれを買った途端、倍額で売ってほしいと言う男が立て続けに現れる。一体この模型をそうまでして手に入れたい理由は何なのか? タンタンが推理を巡らす中、図書館にユニコーン号の歴史を調べに行った隙に泥棒が入り、模型は持ち去られてしまう。だが偶然にも、模型が床に落ちた際にマストの中に隠されていた羊皮紙の紙片が転がり落ち、それはタンタンの部屋の隅に残されたままだった。見ればその羊皮紙には不思議な文字が。かつてからユニコーン号には歴史を変えるほどの力を秘める財宝があると噂されていたが、どうやらその紙片には財宝のありかが示されているようだ。
スタッフ・キャスト
[監督]スティーヴン・スピルバーグ
上映時間:1時間47分
配給:2011年米=ニュージーランド映画/東宝東和配給
公開日:12月1日
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