クリスマスの夜、どうしてサンタクロースは一晩でみんなにプレゼントを届けられるの？そんな素朴な疑問をもとに、サンタ一家の愉快な騒動を描く3Dアニメーション。ジェームズ・マカヴォイ、ビル・ナイ、ジム・ブロードベントらが声の出演を務める。監督・脚本はサラー・スミスで、主題歌を歌うのはジャスティン・ビーバー。

満天の星が輝く夜空の下、天を覆うばかりの巨大な飛行物体が現われ、そこから一〇〇万もの人影が降ってくる。実は彼らこそサンタクロース。無数の妖精たちによるプレゼント配達の所要時間は一戸あたり18秒。その組織の頂点に君臨するのが、名門クロース家の長サンタ。だが、ハイテク化の流れについていけず引退を考える毎日。そんな父に代わって“軍団”を指揮するのが、ドライなビジネスマンタイプの長男スティーヴ。祖父のグランド・サンタは、トナカイに乗って一軒一軒配達してこそサンタ！と口やかましいご隠居。そして末っ子のアーサーは、子供たちの手紙に目を通す部署で働いているのだが、そんな下働きでさえ失敗ばかり。けれども、子供たちへの愛とクリスマスへの思いだけは誰にも負けない。
今年も無事“任務完了”と思いきや、一人の女の子にプレゼントが届いていないというトラブルが。たった一人かと笑うスティーヴ。けれどもアーサーは、世界中でたった一人だからこそ何としても届けなければと心に誓う。