人間のペットだったカメレオンが、ひょんな事件で砂漠の真ん中に放り出されたことから起きる大冒険を描いたゴア・ヴァービンスキー監督のアニメーション。この主人公カメレオン＝ランゴを、ヴァービンスキーと「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで組んだジョニー・デップが演じているのが話題。デップの他、アイラ・フィッシャー、アビゲール・ブレスリンら出演者たちは、声だけでなく動作も演じ、最新技術でその動きがキャラクターに投影されている。ヒーローを演じる一人芝居が大好きなペットのカメレオンが、ある日、飼い主の車がハイウェイ走行中に事故にあい、水槽から外界へ投げ出されてしまった。道路で出会ったアルマジロのロードキルから、『一日歩けば街に着く』と教えられ、水を求めて歩き出すカメレオンだが、途中で鷹に襲われて、ダートタウンという街の住人マメータに救われ、荷車に乗せてもらう。その街の酒場でよそ者扱いされたカメレオンは得意の芝居を始め、自分のことを、一発の銃弾で七人を殺したこともある西部から来たヒーローのランゴだと名乗ってしまう。
これが元で荒くれ者バッドビルと決闘することになるランゴ。偶然が偶然を呼びバッドビルを退散させ、街の英雄になった彼は、町長から直々に保安官に任命される。