フランスの文豪アレクサンドル・デュマ・ペールによって書かれ、200年近くに渡って読み継がれる冒険小説「三銃士」。『皆は一人のために、一人は皆のために』という有名なセリフでも知られるこの名作が史上初の3Ｄ映画となって現代によみがえる。新たな世界観、新たな解釈での映画化に挑んだのは「バイオハザード」シリーズのポール・Ｗ・Ｓ・アンダースン監督。かつてない臨場感を追求し、3Ｄ映画史上でも初めてとなる8台の3Ｄカメラを採用した。
主人公ダルタニアン役には「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のローガン・ラーマン。敵か味方かわからない謎の女ミレディには「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチ。そして「パイレーツ･オブ･カリビアン」のオーランド･ブルームが自身初の悪役、バッキンガム公爵役に挑戦。そのほか「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ヴァルツ、「007／カジノ・ロワイヤル」のマッツ・ミケルセンら世界各国を代表する曲者俳優が結集している。
十七世紀フランス。父王の暗殺により、まだ若いルイ十三世が王位を継承。彼の助言役であるリシュリュー枢機卿（ヴァルツ）は国の全権を掌握しようと密かに画策を始める。一方、国を守ることを使命とする三銃士はヴェネチアで飛行船の設計図を手に入れるが、仲間のミレディ（ミラ）に裏切られ、設計図はイギリスのバッキンガム公爵（ブルーム）の手に渡ってしまう。三年後。フランス南部の田舎に住んでいた青年ダルタニアン（ラーマン）は剣士を夢見てパリへ上京する。枢機卿の腹心ロシュフォール隊長（ミケルセン）に侮辱された彼は、国の護衛隊である四〇人の兵士との不利な決闘に挑むことになるが、三銃士の助太刀もあり、見事な勝利を飾る。彼らの戦いを見守る群衆の中には、アンヌ王妃の侍女コンスタンスの姿があった。彼女は枢機卿によって王妃が罠にかけられようとしていることを知り、ダルタニアンに助けを求める。