ドイツの文豪トーマス・マンの原作を基に、「山猫」「地獄に堕ちた勇者ども」「家族の肖像」などの巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督が作り出した文芸ドラマ。水の都ベニスに静養に来た高名な作曲家が、美しい少年に出会い、恍惚と苦悩に揺れる心情をグスタフ・マーラーの交響曲第五番第四楽章?アダージェット〞のメロディーに乗せて耽美的に描く。出演はダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン、シルヴァーナ・マンガノら。製作40年を記念してニュープリント版での再上映となる。
1911年のベニス。静養のためにこの古都のホテルにやってきたドイツの大作曲家アッシェンバッハ(ボガード)は、大勢の客の中でも一際目立つ裕福そうなポーランド人一家に気づく。その家族の中に14歳の美少年タジオ(アンドレセン)がいた。彼はギリシア彫刻のような汚れなき美貌としなやかな肢体で、芸術家として厳しく美を追求してきたアッシェンバッハの心を激しく捉えた。
スタッフ・キャスト
[監督]ルキノ・ヴィスコンティ
[出演]ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン
上映時間:2時間11分
配給:1971年伊=仏映画/クレストインターナショナル配給
公開日:10月1日公開
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