長男のある告白をきっかけに、老舗パスタ会社一族の間で巻き起こる大騒動を「ラスト・ハーレム」のフェルザン・オズペテク監督が描く。
南イタリアのレッチェでパスタ会社を経営する名門カントーネ家。その末っ子トンマーゾ(リッカルド・スカマルチョ)は、実家を離れ小説を書きながらローマで自由気ままに暮らしていた。
久々に帰郷したトンマーゾは、父の右腕として会社を手伝う兄アントニオに『夕食会で家族に三つの秘密を発表する』と打ち明ける。大学は経営学部でなく文学部を卒業したこと。作家になりたいこと。そして自分がゲイであることだ。ところが、アントニオが先に『僕はゲイです』と告白。怒った父は兄を勘当し、代わりにトンマーゾが共同経営者の娘アルバ(ニコール・グリマウド)と会社を継ぐはめに。世間体を気にして嘆くばかりの父に、おばあちゃんは呆れ顔だ。
ローマにいる恋人に責められ、アルバに思いを寄せられ、工場に毎日出勤しなければならない憂鬱な日々。そんな中、トンマーゾを訪ねてローマから友人たちがやってくる。強烈な友人たちを前に、保守的な一家は大混乱。体面ばかり気にする家族の目を覚ますため、おばあちゃんはある行動に出ることを決意する。
スタッフ・キャスト
[監督]フェルザン・オズペテク
[出演]リッカルド・スカマルチョ、ニコール・グリマウド
上映時間:1時間53分
配給:2010年イタリア映画/セテラ・インターナショナル配給
公開日:8月27日公開
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