学校でイジメにあうデンマークの少年と、アフリカ紛争地帯の難民キャンプ。二つの異なる国を舞台に、世界中にはびこる暴力、復讐、そして赦しの意味を問う、スサンネ・ビア監督（「ある愛の風景」）の最新作。本年度アカデミー賞、ゴールデングローブ賞で最優秀外国語映画賞をダブル受賞。出演はミカエル・パーシュブラント、トリーネ・ディアホルムなど。
デンマークに家を持つ医師のアントン（パーシュブラント）はたびたびアフリカのキャンプに赴き、避難民の治療を行なっている。近頃そこでは妊婦の腹を切り裂く悪党“ビッグマン”による被害が多発していた。
アントンの息子エリアス（マークス・リーゴード）は“ネズミ顔”とバカにされ、学校でイジメを受けていた。ある日彼のクラスに転校生のクリスチャン（ヴィリアム・ユンク・ニールセン）がやってくる。クリスチャンのいじめっ子への復讐に救われたエリアスは彼と急速に接近していく。彼には“暴力には報復を”という強く危険な信念があった。