「初恋のきた道」のチャン・イーモウ監督が、文化大革命に散ったはかない純愛を描くラブストーリー。原作は中国系アメリカ人作家エーミーが自身の友人のエピソードを基に書き上げ、三〇〇万部以上の売り上げを記録したベストセラー小説。出演は七〇〇〇人もの候補者の中から抜擢された“十三億人の妹”チョウ・ドンユィ、新人のショーン・ドウら。
文化大革命の嵐が吹き荒れる70年代初頭の中国。都会の女子高生ジンチュウ（ドンユィ）は国家政策のため農村で住み込み実習をすることになる。居候先である村長宅には、一家と家族同然の付き合いをしている年上の青年スン（ドウ）がいた。家族と離れて寂しい思いをしている彼女にとって、困ったときに必ず手を差し伸べてくれる彼の存在は心の支えとなる。清らかで可憐なジンチュウと、明るく誠実なスン。二人はお互いに恋心を抱くが、それは彼女にとって許されぬ恋だった。