グリム童話でも知られるヨーロッパの古い伝説をもとにしたファンタジー・スリラー。恋に揺れる一人の娘を主人公に、人狼に襲われた村人たちの恐怖を描く。

出演は「ジュリエットからの手紙」のアマンダ・セーフライド、「ザ・ウォーカー」のゲーリー・オールドマン、シャイロー・フェルナンデス、マックス・アイアンズ、ジュリー・クリスティーほか。監督は「トワイライト／初恋」のキャサリン・ハードウィック。

遠い昔。深い森のはずれにある小さな村。村人たちは、満月の夜になると家畜を生贄として捧げていた。人狼が村人を襲わないように。人狼――それは森の奥に棲む巨大で凶暴な狼で、しかも彼らは人間に変身することができるという。
そんな村で生まれ育った美しい娘ヴァレリー（アマンダ）。彼女は幼なじみの若者ピーター（フェルナンデス）と愛し合う仲だったが、村一番の金持ちの鍛冶屋の息子ヘンリー（アイアンズ）から求婚されたことで、大きな決断を迫られることになる。他ならぬ母親（ヴァージニア・マドセン）が、ヘンリーとの結婚を何にもまして強く望んでいるからだ。
だが、そんな葛藤を吹き飛ばす大事件がヴァレリーを襲う。満月の夜に外に出た彼女の姉が、人狼に襲われ殺されたのだ。