10代の頃に幼い弟を失い、心に傷を抱えながら別々に生きてきた兄弟の再会と希望の物語。ヨナス・Ｔ・ベングトソンの原作を「セレブレーション」のトマス・ヴィンターベア監督が映画化。
デンマーク、コペンハーゲン。兄ニックと弟は、アルコール依存症の母と共に貧困と暴力にまみれた毎日を送っている。二人の唯一の希望は、育児放棄した母親の代わりに育てている年の離れた弟。だが、その弟が死んでしまったことで、二人は心に傷を抱えたまま別々に成長する。
大人になったニック（ヤコブ・セーダーグレン）はただ一人、臨時宿泊施設で暮らしていた。街で昔の恋人の兄イヴァンに会ったニックは、同じ宿に住むソフィーを交えて三人で酒を飲むが、そこで思わぬ事件に巻き込まれる。一方、大人になった弟（ペーター･プラウボー）は、二年前に妻を交通事故で亡くし、幼い息子マーティンを一人で育てていた。