第60回ベルリン映画祭で金熊賞に輝いた、トルコのセミフ・カプランオール監督作。後に詩人となる青年ユスフの半生を描いた、『卵』(07)『ミルク』(08)に続く三部作の最終編で、少年だったユスフの父との思い出が、美しく幻想的な森の風景の中に綴られていく。出演はボラ・アルタシュ、エルダル・ベシクチオール、トゥリン・オゼンら。
人里はなれた山奥に両親と共に住んでいる少年ユスフ(アルタシュ)。父ヤクプ(ベシクチオール)は養蜂家で、木の上に仕掛けた特製の巣箱で黒蜂蜜を取っていた。ユスフは神秘の国のような森で、父と一緒に過ごす時間が大好きだった。
ところがある時、森の蜂たちが忽然と姿を消す。家族の生活のため、蜂を探しに遠く深い森に入っていくヤクプ。その日を境に、ユスフの口から言葉が失われてしまう。
スタッフ・キャスト
[監督]セミフ・カプランオール
[出演]ボラ・アルタシュ、エルダル・ベシクチオール
上映時間:1時間43分
配給:2010年トルコ=独映画/アルシネテラン配給
公開日:7月2日公開
「オフィシャルサイト」