夢と冒険、そして魔法に満ちた王道ファンタジー『ナルニア国物語』。20世紀を代表する作家Ｃ・Ｓ・ルイスによる全7巻中の第3章となる本作は、ナルニア初となる海洋アドベンチャーになっているのがポイント。ナルニアを守る、散らばった伝説の剣を探す手伝いを、唯一ナルニア国に何度もやってきていたペベンシー兄妹が再びくり広げることになるのだ。
　監督は「007／ワールド・イズ・ノット・イナフ」のマイケル・アプテッド。キャストにはルーシー役のジョージー・ヘンリー、エドマンド役のスキャンダー・ケーンズ、カスピアン王役のベン・バーンズらこれまでのおなじみのメンバーが再結集。ユースチス少年役として「リトル・ランボーズ」のウィル・ポールターが新加入。白い魔女役のティルダ・スウィントンも再登場し、ナルニアの創造主アスランの声を「特攻野郎Ａチーム」のリーアム・ニースンが担当する。
　兄のピーターと姉のスーザンが両親と共にアメリカに行く間、エドマンド（スキャンダー・ケーンズ）とルーシー（ジョージー・ヘンリー）は、いとこのユースチス（ウィル・ポールター）の家に預けられることに。しかしユースチスは理屈っぽくて意地悪で、ペベンシー兄妹とはまるでソリが合わない。だが壁にかけられた帆船の絵が動き出した途端、３人は絵の中に吸い込まれてナルニアの海へと運ばれてしまう。
　海で溺れかけた３人を救い出したのは、朝びらき丸に乗ったカスピアン（ベン・バーンズ）だった。