なぜ世界から飢餓がなくならないのか? 先進国が食料を大量に廃棄する一方で、飢えに苦しむ人々はむしろ増加傾向にある。世界中の食の現実を追い、流通システムの矛盾や利益追求が引き起こす食の問題を探るドキュメンタリー。監督はエルヴィン・ヴァーゲンホーファー。
ウィーンでは毎日膨大なパンの山が捨てられている。その量は年間二〇〇〇トン。オーストリアの大都市が全員食べても十分な量だ。フランスのブルターニュ地方では地元の漁師たちが大型船による乱獲を嘆いている。このままの状態が続けば限られた海洋資源が枯渇してしまうという。ルーマニアの農場では、遺伝子組み換えによる野菜の品種改良が行なわれている。地元の在来種はいびつな形だが味はこちらがいいといわれている。
スタッフ・キャスト
[監督]エルヴィン・ヴァーゲンホーファー
上映時間:1時間36分
配給:2005年オーストリア映画/アンプラグド配給
公開日:2月19日公開
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