「GAMER」のジェラード・バトラーと「バレンタインデー」のジェーミー・フォックスが共演する犯罪サスペンス。法の矛盾に憤慨した犯罪被害者の男が企てた執念の復讐劇を描く。製作に当たったのはバトラーが設立した製作会社イーブルツインズで、本作が同社の第一回作品。監督は「ミニミニ大作戦」(03)のF・ゲーリー・グレー。脚本は「ソルト」を手がけたカート・ウィマーが務めている。
フィラデルフィアで愛する家族と暮らしていたクライド・シェルトン(バトラー)は、ある日突然、二人組の強盗犯ダービーとエイムスに自宅侵入され、重傷を負わされた末に、妻と幼い娘を目の前で惨殺される。その後、犯人は逮捕されたが、犯行を裏づける証拠が不十分で有罪が不確定の状況に。事件を担当する有罪率No1を誇る敏腕検事ニック・ライス(フォックス)は、確実に犯人を有罪にするため司法取引を進める。しかし実情は、主犯格のダービーが犯行を証言して減刑され、共犯者のエイムスが死刑になるだけだった。クライドは、妻子を殺めたダービーが数年の禁固刑で釈放される司法の無情さに愕然となる。涙ながらの訴えもニックは取り合わなかった。
その十年後。ニックは、助手のサラ(レスリー・ビブ)と共にエイムスの死刑執行に立ち会う。ところが、投入されるはずの無痛の薬物を何者かがすり替え、彼は断末魔の叫びを上げて死亡。犯行の遺留品にはダービーの事件犯行時の言葉が残され、彼の身元が調査されるが、ダービーは拷問後のバラバラ死体で発見される。間もなくクライドが容疑者に上がり、彼は抵抗することもなく逮捕された。
スタッフ・キャスト
[監督]F・ゲーリー・グレー
[出演]ジェラード・バトラー、ジェーミー・フォックス
上映時間:1時間48分
配給:2009年アメリカ映画/ブロードメディア・スタジオ=ポニーキャニオン
公開日:2011年1月22日公開
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