「8人の女たち」のフランソワ・オゾン監督による寓話的な家族愛の物語。翼の生えた赤ん坊リッキーがバラバラだった家族を再生させていく。原作はイギリスの作家ローズ・トレメーンの短編小説『蛾』。出演はアレクサンドラ・ラミー、「ナイト・トーキョー・デイ」のセルジ・ロペスなど。
　郊外の団地で暮らすシングルマザーのカティ（アレクサンドラ）は、毎朝バイクで7歳の娘リザ（メリュジーヌ・マヤンス）を学校まで送り、そのあと勤め先の工場に行くという単調な毎日を送っていた。そんな彼女の前に現われたのはスペイン人の新入り工員パコ（ロペス）。二人は恋に落ち、一緒に暮らすようになる。
　やがて二人のあいだには赤ちゃんが誕生。名前はリッキー。まるで天使のように可愛い赤ん坊だ。カティは育児に忙殺され、リザの面倒はパコが見るようになる。最初は反発していたリザもパコを父親として受け入れるようになり、家族は段々と一つになっていった。

特集は”こちら”。