２００７年にクェンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が共同で発表した二本立て映画「グラインドハウス」。その中で"偽の"予告編としてはさみ込まれていたバイオレンス・アクション映画を、実際に一本の映画としてロドリゲスがイーサン・マニキスと共同監督で作り上げた作品。
　その予告編通り、主演はダニー・トレホ（「プレデターズ」）。共演にロバート・デニーロ、スティーヴン・シーガル、ジェシカ・アルバ、ミシェール・ロドリゲス、ドン・ジョンスン、ジェフ・フェイー、チーチ・マリンら。
　メキシコの麻薬王トーレス（シーガル）を捕らえるため、彼のアジトに乗り込むメキシコ警察の一匹狼マチェーテ（トレホ）。傷だらけの顔、全身に刺青が彫られた体。巨大なナタを手に次々と敵を倒していくマチェーテだがトーレスの方が一枚上手だった。署長を抱きこんでいたトーレスはマチェーテを捕らえ、目の前で彼の妻の首を刎ね、そのままアジトに火を放つ。
　三年後、テキサス州。メキシコからの移民の密入国を防ぐという名目で残酷な人狩りを楽しんでいる国境自警団のボス、ヴォン（ジョンスン）。そして"移民は寄生虫だ"をスローガンに再選を狙う上院議員マクラフリン（デニーロ）。そんな国境近くの町で日雇い労働をしながら、トーレスへの復讐に燃えるマチェーテ。そこへ一人の紳士が現われ、彼にマクラフリンの暗殺を依頼する。