「ノーカントリー」のコーマック・マッカーシーの原作小説を、『イースタン・プロミス』のヴィゴー・モーテンセン主演で映画化した、終末を迎えた人類の物語。監督はオーストラリア出身のジョン・ヒルコート。共演に「モンスター」のシャーリーズ・セロン、ロバート・デューヴォール、ガイ・ピアース、子役のコディー・スミット・マクフィーら。音楽をニック・ケーヴとウォーレン・エリスが担当している。
文明が突如崩壊して十年以上がたった世界。一組の父(モーテンセン)と幼い息子(マクフィー)は、ただ荒廃した風景が続くだけの土地を、ひたすら南に歩いていた。わずかに生きのびた人類のほか生き物は見当たらず、作物は枯れはて、日増しに空は灰に覆われていき、寒さが厳しくなる。親子は飢えのために、人を襲ってその肉を口にする恐ろしい“ならず者たち”から必死に逃れては、人間性を捨てずに“善き者”として生きようと決意していた。
何度も“悪者”には気をつけなくてはいけないと息子を諭す父親は、心の病の末、自ら命を絶った妻(シャーリーズ)の夢を繰り返し見ては、幸せだった昔と世界が終わった日を思い出す。
スタッフ・キャスト
[監督]ジョン・ヒルコート
[出演]ヴィゴ・モーテンセン、シャーリーズ・セロン
上映時間:112分
配給:2009アメリカ/ブロードメディア・スタジオ
公開日:2010年6月26日
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