一大センセーションを呼んだ「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督がレオナルド・ディカプリオとタッグを組んで贈るSF大作。日本も含む世界6か国でロケを敢行し、革命的映像表現で“頭の中の究極の戦い”を描き出す。
『事前情報を与えられていない作品こそが観客に最も驚きを提供できる』というノーラン監督の意向から、内容のほとんどが謎のベールに包まれ、公表されているのはキャスト陣とおおまかなストーリーラインのみ。ディカプリオが演じるのは人の頭の中からアイディアを盗み出す男。彼の考えでは、この世で最も尊いものは富でも名誉でもない。世界を変え、世界のルールを書き換えるすべての根源は、人のアイディア（想像）の中にある。それゆえ彼は人の頭に入ってアイディアを盗む。それが形になる前に。だがどうやって？
「マトリックス」を思わせる仮想的映像の中で繰り広げられるのは、ノーラン監督のオリジナル脚本による“次世代の犯罪”。盗む者、それを阻止する者の現実を超えた戦いが展開していく。共演陣には渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン・レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ページら日仏米の豪華キャストが結集。渡辺謙の役どころは、ノーラン監督が『ケンを念頭に置いて脚本を書いた』という巨大カンパニーの経営者役だ。