「アレックス」のギャスパー・ノエ監督が、輪廻転生をテーマに、都市に渦巻く欲望、快楽を描く問題作。ドラッグに溺れた男の魂が東京の街をさまよっていく。「アバター」なども手がけたフランスのＣＧＩ工房ＢＵＦがＶＦＸを担当。
　オスカー（ナサニエル・ブラウン）とリンダ（パス・デ・ラ・ウエルタ）の兄妹は東京の古いビルの一室に二人で暮らしていた。あてもなく日本にきたオスカーは日々ドラッグに溺れ、自らもドラッグディーラーとして日銭を稼いでいる。兄の招きで日本にきたリンダは夜の街で知り合った男に誘われ、ストリップ劇場のポールダンサーとして働いていた。
　ある晩、警官に追われたオスカーは、銃を携帯していると勘違いされ、胸を撃たれてしまう。オスカーの意識は次第に薄れ、その魂は彼の肉体から離脱。街の上空を浮遊し始める。