謎の男が運んできた謎の箱によって、人智を越えた不条理の世界へと突き落とされてしまう夫婦の恐怖を描くサスペンス。「アイ・アム・レジェンド」などのリチャード・マシスンの原作を、「ドニー・ダーコ」のリチャード・ケリー監督が映画化。出演は「私の中のあなた」のキャメロン・ディアズ、「魔法にかけられて」のジェームズ・マースデン、「フロスト×ニクソン」のフランク・ランジェラ、ジェームズ・レブホーン、ホームズ・オズボーンほか。
　その箱が彼らの家の前に置かれたのは、まだ明け方のことだった。妻ノーマ（キャメロン）と夫アーサー（マースデン）が包み紙をはがすと、中から出てきたのは赤いボタンのついた奇妙な箱と?スチュワードが５時に伺います?と書かれた一通の手紙。そして約束の午後５時、左の頬がごっそりえぐられた恐ろしい風貌の紳士スチュワード（ランジェラ）が家にやってきて、感情のこもらない口調で箱の説明を始めた。