「灰とダイヤモンド」などで知られるポーランド映画界の巨匠アンジェー・ワイダ監督が10月9日90歳で死去した。最近病院に入院していたという。
54年に「世代」でデビュー。これとカンヌで審査員賞を受賞した「地下水道」、「灰とダイヤモンド」は第二次大戦中ナチスやソ連の支配下にあったポーランドを題材にして『抵抗三部作』と謳われた。
ほかに「約束の土地」「大理石の男」、カンヌでパルムドールを受賞した「鉄の男」、「ダントン」、「コルチャック先生」「パン・タデウシュ物語」など数々の力作を発表。
近年も「カティンの森」「菖蒲」「ワレサ 連帯の男」などで創作意欲旺盛だった。
親日家で何度も来日を果たしており、ポーランドに日本美術・技術センターを創設。2011年の大震災時も日本人を激励するメッセージを送っている。
photo by Alex Kazanegras