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カンヌ国際映画祭レポート2016 その8

イザベル・ユペールと組んだラブサスペンスでヴァーホーヴェン監督が復活!?

かつてはオランダが生んだ変態監督なんて言われながらも、1992年の第45回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品した「氷の微笑」でブレーク。しかし95年の「ショーガール」でミソをつけ、98年「スターシップ・トゥルーパーズ」以降、低迷を続けていたポール・ヴァーホーヴェン監督が、カンヌに戻って来た。
しかもフランスを代表するイザベル・ユペールを主演に、得意のセクシー・バオイオレンス・スリラー「ELLE エル」で、久しぶりにコンペティション部門にエントリー。どんなハードなセクシーシーンもやってのけるユペールとヴァーホーヴェン監督のコラボなんて、観る前が期待は高まるばかり。さらにプレス上映が最後の5月21日とは、これはきっとあっと驚くシーンがあるぞとそれぞれに予想していた。
ところがその期待は見事に裏切られたが、それはとてもいい方向だった。というのもユペール演じるヒロインが夜中に屋敷に押し入ってきた、スキー帽で顔を隠した男にレイプされるショッキングなシーンから始まるのだが、作品全体のトーンが重くおどろおどろしいのではなく、時々軽い笑いを織り込んだコメディー・タッチのラブサスペンスになっているのだ。ヒロインがビデオゲームソフト・メーカーの社長で、出生に、つまり父親にいわくつきの秘密を持っているという設定は、いかにもヴァーホーヴェン監督らしい。そして彼女をめぐる母親、息子、それに仕事仲間とのドラマが展開するのだ。彼女とちょっとレズビアン関係にある会社の仲間にアンヌ・コンシニー、元夫にシャルル・ベルリング、隣人にローラン・ラフィットなど共演層も厚い。犯人捜しも楽しみなヴァーホーヴェン監督の、復活を思わせる最新作だった。日本での公開も決まっている。
(写真は会見でのヴァ―ホーヴェンとユペール)
レポート:岡田光由

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