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カンヌ国際映画祭レポート2016 その5

アダム・ドライヴァーがジャームッシュ映画でカンヌに登場!

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のカイロ・レン役で注目のアダム・ドライヴァーが主演した、ジム・ジャームッシュ監督の新作「パターソン」がカンヌ映画祭コンペティション部門にエントリーされ、正式上映の前に記者会見に臨んだ。見るからに大柄な大男って感じだが、とても緊張しているのか表情が険しい。しかも言葉少な目。映画の中の主人公と同じ、生真面目さが全身からにじみ出ているようで、大変好感が持てた。
この「パターソン」は、ニュージャージー州の町パターソンでバス運転手として働くパターソンと妻、そして愛犬マーヴィンの、あまり変わり映えしない7日間を綴ったもの。毎朝シリアルを食べて出勤し、夕方帰宅すると愛犬を連れて散歩、途中になじみのバーで一杯飲んで帰るパターン。普通と違うのは、パターソンはいつも詩を書きためていること。そんな主人公をドライヴァーは淡々と演じる。
ジャームッシュは「アダムは素晴らしいアクターで、主人公が元軍人でバス運転手、さらに詩人というキャラクターを、バランスよく表現してくれた」と絶賛する。すでにマーティン・スコセッシ監督作「サイレンス(沈黙)」を撮り終えているドライヴァーは旬で将来有望なスターだ。
彼の妻役で共演のゴルシフテ・ファラハニは「ワールド・オブ・ライズ」にも出ていたイラン系女優で、その快活な魅力が役柄にも表れていて、ドライヴァーと好対照。「それぞれの個性を活かしながらキャラクターを作り上げていった」とも話す。
この映画のラストシークェンスには、過去に「ミステリー・トレイン」に出演した永瀬正敏が日本の詩人役で登場し、ドラマ全体を引き締めている。ドライヴァーとの英語でのやり取りも違和感がない。ちょっぴりユーモアも交え、ジャームッシュ映画の魅力に貢献している。3年前のヴァンパイア映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」とは打って変わって、評判は上々。評判といえば、クリステン・スチュアートが主演した、オリヴィエ・アサイヤス監督によるコンペティション部門出品作「パーソナル・ショッパー」が芳しくなかったのがちょっと残念。スピリチュアル映画なんだけどね。
(写真:会見でのドライヴァーとジャームッシュ)
レポート:岡田光由

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