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カンヌ国際映画祭レポート2016 (1)

世界最大級の国際映画祭とされるカンヌ国際映画祭が、5月11日から始まった。今回で69回目。22日までの会期中、メーンのコンペティション部門では昨年より3本も多い21本が最高賞パルムドールを目指す。
ところがその中には日本映画が1本もない。安易にコミックを原作にした映画化に走ったせいだろうか。作家性を重んじるカンヌにはお呼びもないのも当然のこと。とにかく近年の日本映画はエンターテイメント性に偏りすぎているのではないだろうか。これは中国映画界にも言える。だから中国映画も1本もない。
そのコンペティション部門にエントリーされたのはカンヌ常連監督たちの新作が目立つ。ケン・ローチ、ダルデンヌ兄弟、ペドロ・アルモドヴァル、ジム・ジャームッシュ、ブルーノ・デュモンらで、彼らはみなパルムドールやグランプリなどの受賞経験があるのだ。今回はどんな作品で勝負に出て来たか、楽しみではあるが、逆にまたいつもの顔ぶれかと興味に欠ける面もある。
そんな中で注目なのが、カンヌ子飼い監督のグザヴィエ・ドランとクリスチャン・ムンジウ、それにニコラス・ウィンディン・レフンの作品だ。それに何といってもショーン・ペンとポール・ヴァーホーヴェンも見逃せない。
それらを審査するのが、「マッドマックス」シリーズのジョージ・ミラー監督を審査員長とする全9人の審査員団。キルステン・ダンスト、ヴァネッサ・パラディ、ヴァレリア・ゴリノの女優陣に、ドナルド・サザーランド、マッツ・ミケルセン、さらに若手監督ラズロ・ネメスらクセものたち。記者会見では、サザーランドが皮肉めいたジョークを連発して会場を沸かせたが、ミラー審査員長は『討論重視の民主的な選択をするつもり』と公言。
審査員団の紹介などが行われたオープニングセレモニー後の上映作品に選ばれたのは、カンヌとの相思相愛関係にあるウッディー・アレン監督の新作「カフェ・ソサエティー」。アレンの分身とされるジェシー・アイゼンバーグをはじめ、クリステン・スチュアート、ブレーク・ライヴリーが共演するほろ苦い恋愛コメディーだ。最近美しさが増すクリステンが記者会見で、この映画のオーディションを受けて役をもらったことを告白。アレン映画の撮影に入る前、極端に緊張したことも話した。オープニングナイトは上半身シースルーの黒いドレスで会場を魅了。ジュリアン・ムーアやナオミ・ワッツ、ジェシカ・チャステーン、さらにカトリーヌ・ドヌーヴら華やかな女優たちとも引けを取らない若さの輝きに満ち満ちていた。
(写真は『カフェ・ソサエティー』会見でのクリステン・スチュアート、ウッディー・アレン、ブレーク・ライヴリー)

岡田光由

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