第88回アカデミー賞で6部門で候補となり、主演女優賞にノミネートされた「キャロル」(2月11日公開/ファントム・フィルム配給)のケート・ブランシェットが来日。22日に行なわれたプレミア試写のゲストとして都内の劇場に来場した。
会場に現われたゴージャスなケートに『アカデミー賞ノミネートおめでとうございます』と声がかかると、ケートは『本当に素晴らしいことです。ルーニー(マーラ)と二人の間の愛が描かれた作品で、ルーニーとのWノミネートが本当に嬉しいです』と笑顔でコメント。
「キャロル」は1950年代ニューヨークの百貨店で働く女性と美しい夫人の間に生まれた愛を描いたパトリシア・ハイスミス原作の映画化。二人は偽りの人生を捨て逃避行の旅に出る。
『これはジェンダーの垣根を超えた「ロミオとジュリエット」の物語だと思います。どんな形でも愛であることに変わりはありません』と力説するケート。
そんな彼女の大ファンという女優・寺島しのぶが花束贈呈で登場。それは「キャロル」をイメージして作られたニコライ・バーグマンお手製の真っ赤なバラの花束で、映画をひと足先に見たという寺島も『これぞ映画だと思いました。ケートさんの演技も心をつかんで離さない見事なもので、同業者として尊敬します』と絶賛。それを受けてケートも『寺島さんのような素晴らしい役者に誉められると嬉しいです』と感謝のコメントを。
この後会場では一足早いバレンタイン・プレゼントで、チョコレート入りのバルーンが観客に降り注ぎ、ケートは『多くの人の愛情で作られた映画です。皆さんにも愛していただけると嬉しいです』とメッセージを残した。
Photo by Shigeo Sugita